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とある場所で最近見つけてしまった隠れ家的きっちゃてん。
都会のど真中に位置しながら、店内はまるで民家のリビングのような なんとも言えないゆる~いくつろぎの空間で、ちょっと不思議とも言える漂いです。
ぬぁんと、メニューなど存在せず、ホットコーヒーとアイスコーヒーの2択しかないという。
イマドキ・・・・硬派だね~
あいすおーれ だの きゃらめるまきあーと だの もかふらぺちーの だの
・・・えーい、コザカシイ!ってなところでしょうか。
最初に入った時はフツーのきっちゃてんだと思い、友達と軽いランチのつもりで入ったので 食べ物もない上に「コーヒー」しかないなんて んなばかな。 という感じでしたが、 その後なんだか妙に気に入ってしまった。
いかにもこだわってます的なお店であるにも関わらず、そういうトコロにお約束の 頑固職人系のおやじさんがいるわけでもなく、 30代とおぼしきおにいさんが1人で切り盛りしてるところがまたいい味出しとるんです。
注文後少しお時間をいただきます。
って書いてある通り、ただのアイスコーヒーでも本気で淹れてる感じ満載なのだ。 (まだアイスコーヒーしか飲んだ事がナイ。)
で、今日、仕事の合間に休憩でまたあのこだわりのゆるり空間を求めて 3回目の入店を試みた。入るなり、主のお兄さんに
「いつもありがとうございます」
って言われた。すご。
最初の2回は友達と一緒で喋りに夢中だったワタシは、 この、3回目にして初めての単独潜入で初めてまともにお兄さんの顔見たくらいなのに。
一度来たお客さんの顔を覚えるっていうのは飲食店をやってる人には基本中の基本らしいけど、 人の顔を覚えられない(というかまともに見てもいない)ワタシにとってはみらくるとしか思えず。
こういうの、感心します。
で、またアイスコーヒーを頼み、誰もいない店内でひとりくつろいでいたら、 ものすごいスピードでお兄さんが注文の品を持ってきた。
え?早いのはうれしいけど、 時間かけてこだわりのこーしー淹れてくれるお店じゃなかったっけ?
と思ったら
「ちょうど今豆挽いて新しいコーヒーを淹れようと思ってるんで、 良かったらそれまでコレ飲んで待ってて下さい」
だそうです。
職人か!
いや、まさしく職人だよね、コレ。
コーヒーは大大大好きだけど、ぶっちゃけなーんのこだわりもないワタシ、
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、 ワタシ、コレでいいです。ほんとに、いや、ほんとに。
と遠慮などではなく200%本気モードで抗ってみたのですが、 満面の笑顔でお兄さんは普通にアイスコーヒー・ガムシロ・ミルクの3点セットを置いて去っていった。
本気で抗った自分が恥ずかしいほどの職人兄さんの優雅な立ち居振る舞い。
ああいうプロフェッショナリズムな姿勢を見せられた時には、さらりと
あら、ありがとう。
とだけ言うのが正解というものなのだろう。
あの空間で、あの職人に、 本気の “いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや・・・” は間違いなく不正解だったはずだ。
ブー
待つ事数分。 やってきたアイスコーヒーは、見た目は前のと同じだったけど、香りが全然ちがいましたど。 こんなこだわりなし子のワタシでもはっきりと分かったほどに。
「無理して両方飲まないで下さいね」
と言うお兄さんの言葉を無視して、2杯飲みきってしまったワタシ。
これも多分不正解だったか。
ブッブー
それにしても、年齢を問わずいるんだね、職人は。 職人肌ぢゃないよ、職人だよ。血も肉も職人ってこっちゃ。
あんな都会の一角で、そこまで人目にもさらされず 自分のスタイルを貫きながら商売をしてるっつーのに 変ながつがつ感もなく、でもしっかりプロ魂を見せてくれるお兄さんとあのお店に 美学を感じます。
どんな仕事であれ、プロというもの、こうでなくては。
淹れたてのこーしーを飲みながら、自分の仕事への姿勢を思い直したのでありました。
自分の活動範囲内に気に入ったお店があるのは非常にイイ。 たったそれだけの事で、待ち時間やちょっとした外での作業時間が一気に 豊かになる気がします。
今度はホットコーヒーに挑戦。 これでこの店のメニュー全部網羅です。 |